2010年1月21日木曜日

あいびき【相引/合引き】の意味

(1)(多く「合引」と書く)歌舞伎用語。
(ア)俳優が舞台で用いる腰掛け。三種の高さがあるが、狭義には一番低いものをいう。

(イ)鬘(かつら)の内部に付けた細いひも。生え際にゆるみが出ないように、後頭部で強く結ぶ。

(ウ)引き抜きの衣装や仕掛け物に用いる細いひも。


(2)(「相引」と書く)袴(はかま)の両脇の、前後の布を縫い合わせた所。

(3)「相引の緒」の略。

(4)互いに引き合うこと。双方から同時に引くこと。
「足首掴んで兄弟が大の男を―に/浄瑠璃?唐船噺」

(5)敵が射かけてくるのに応戦して弓を射ること。
「かたき射るとも―すな/平家 4」

(6)敵味方が同時に兵を引くこと。相退(の)き。
「敵御方―に京白河へぞ帰りにける/太平記 33」





◆アクセント:あいびき 0

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